この先会社もどうなるかわからない時代だし、今の働き方のままで大丈夫なのかな?
もし会社という看板がなくなってしまったら、自分には何ができるのだろう?
この記事では、中堅サラリーマンが将来に抱える不安や悩みを解決する為に、プログラミングを学習するメリットを解説します。
- 時間や場所に縛られることなく働ける
- 個人で稼げるスキルが身につく
- 副業や起業の可能性が広がる
中堅サラリーマンに向けて、プログラミングを学習するメリットや将来性について解説していきます!
プログラミングを学習するメリット
論理的思考が身につく
ロジカルシンキング(論理的思考)はビジネスの場でも必須スキルですが、プログラミングを学習することで論理的思考を鍛えることにも繋がります。
まず論理的思考力とは、「ある成果を出すために最も効率的かつ安全な方法とは何か?」を筋道立てて考えられる思考法のことを指します。たとえば「今日はカレーを作ろう」と考えた時点で、カレーを作り終えるまでの予定がパッと浮かぶ人がどのぐらいいるでしょうか?
冷蔵庫の材料を確認し、スーパーで食材を買って、野菜や肉を切って炒めたり、水の分量を量ってルーを入れ混ぜる。これを予定していた時間に合わせて完成させる。おおまかな工程ですが、これが道筋を立てて考えるということです。ただし、論理的思考力はこれらのタスクをもっと細分化して、1つ1つのタスクを頭の中で順序立てて整理し、効率よく目標を達成するための最善の方法を導きだせることが本質の能力となります。
仕事を効率的にこなせるから生産性が高い
論理的思考力が養われていない人は、「仕事が遅い」という特徴があります。
仕事が遅い人は、目の前にあるタスクを優先度に応じて整理することができず、手当たり次第にタスクを消費しようとするため、タスクとタスクの繋がりに気付かず、結果的に作業効率が悪くなります。それにより残業が増えたり、生産性が下がる原因となります。
一方、論理的思考が養われている人は、目の前にあるタスクをまず整理することから始め、タスクとタスクの繋がりに着目して「どの順序で実行することが最も効率的か」を素早く考えます。だからこそ仕事の効率と生産性が高く、ビジネスにおいて重宝される人材になります。
問題解決能力も高いので、イレギュラーに強いといった特徴もあります!
プログラミングはコンピューターの言語に沿って指示を与えるものです。
コンピューターに対し論理的で正確な指示を与えなければ、機能してくれません。
正しいと思っていたコードがエラーを起こすこともありますし、コードとコードの関係によって処理が正しく行わない場合もあります。プログラミングを学ぶことで、そうした問題と日常的に対面することができ、問題を対処する為の論理的思考力が自然と養われていきます。
プログラミングを学んで得た論理的思考力は、すべてのビジネスに通じる「自律的に考え、行動し、物事を解決していく力」が育ちます。
周囲にいる「仕事ができる人」は、みんな論理的思考に基づいて成果を上げています!
同僚と差別化が図れる
近年は「リスキリング」という言葉があるように、サラリーマンでもスキルアップのために学び直す風潮があります。
リスキリングとは、働き方の変化によって今後新たに発生する業務で役立つスキルや知識を目的に勉強してもらう取り組みのことで、経済産業省でも、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業に対して予算を投じています。
特にDX(デジタルトランスフォーメーション)といわれる社内のデジタル化を進める企業も増えており、コンピューターやAIなどを活用して、業務効率のアップや良質なサービスの提供事業運営に良い影響をもたらします。
しかしDXを推進している企業は少なくないものの、現場で実践するにはデジタルコンピュータに関する知識が求められます。
- 業務効率を高めるための課題や問題の精査・棚卸し
- 関係各所との調整
- 費用対効果のシュミレーション
- 社内決裁
長年の業務を抜本的に見直すにはかなりの労力が必要で、他部署の協力も仰ぎながら会社一体となって取り組んでいく必要があります。DX関連の業務に携わったことがなければ、聞き馴染みのないスキルを習得する必要があり、リスキリングというものが注目されるようになりました。
リスキリングの本来の意味は、「企業が新しいスキルを従業員に身につけてもらう」ことなので、あくまで企業が主導して従業員に新しいスキルや知識を学んでもらうことに主軸が置かれています。
自発的に学ぶことを正確には「リスキリング」と呼びませんが、活用できるかどうかもわからない新しいことを会社から指示されて嫌々学ぶより、自発的に率先して勉強するほうがはるかに習得度が変わり、自分の血肉となってスキルが身につきます。
普段の業務って基本的にルーチンが多く、人間新しいことを取り組むことはストレスを感じます。
学習のためのモチベーションをどのように保つかは個人差がありますが、何も考えずに毎日の業務をこなす人より、少しでも新しいことを学んで行動する人の方が数カ月、数年後には大きな差が生まれます。
プログラミングに限らずですが、自発的に学習するメリットを挙げると、
- 新しいアイデアが生まれ、社内で意見が通りやすくなる
- 業務の効率化が期待でき、残業の削減や生産性アップに繋がる
- 学習にかける時間や労力が血肉となり、自信に繋がる
僕も毎日朝の時間を活用して勉強しています!
勉強する習慣が身につく
忙しいサラリーマンがスキルアップ・副業・起業の為に業務以外の時間を捻出することはかなり難しいと思います。僕も1歳の子どもがいてるので、家族との時間を考えると仕事後や休日に勉強の時間を確保することは家族の理解も必要で、けっこう苦労しました。
人間誰しも1日24時間しかありませんので、「学習時間の確保」が何よりも重要です。
そこで僕が捻出したのは「仕事前の朝活」と「土曜日の副業時間」です。
毎朝5:30に起きて朝活しています!
朝活は脳科学的にもよいとされていて、昔から「早起きは三文の得」とも言われています。
朝活は単純に生活の時間帯をずらすことではなく、朝の時間帯に「やりたいこと」や「前向きな取り組み」を行うことを指します。
1日の仕事が終わったあとの自由時間を活用しようと思っても、身体が疲れているのと同時に脳も疲れています。脳が疲れていると集中力も低下しており、モチベーションも保ちにくくなります。
朝活のメリットを挙げると、
- 自分だけの100%自由時間を確保できる
- 脳がスッキリしている為、作業効率が良くはかどる
- 早寝早起きの習慣が生まれ、自律性と余裕が生まれる
- 規則正しい生活リズムになり、健康に良い
- お金を使いがちな「夜活」が減る
昔は毎日お酒を飲んでましたが、副業や勉強が習慣になると飲まない日も増えました!
プログラミングの将来性
IT人材の不足
経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査」によると、2019年をピークに人材供給は減少に転じ、今後ますますIT人材の不足数は拡大していくと言われています。
同調査の概要をまとめた資料では、「IT人材」の不足は(高位シナリオの場合で)2020年に約37万人、2030年には約79万人と予測されています。
引用:経済産業省「ITベンチャー等によるイノベーション促進のための人材育成・確保モデル事業」
経済産業省では「IT人材」も定義されており、日本標準産業分類の「情報通信業」のうち、「情報サービス業」および「インターネット付随サービス業」に分類される業種の企業を「IT企業」とし、「IT人材」を「IT企業、およびユーザ企業の情報システム部門に所属する人材」と定義しています。
IT企業にはSEやPGといったエンジニア職以外に営業、経理、総務部門などの人も所属しているので、経済産業省のこの調査では純粋に「ITスキルを有している人」だけを対象にしているわけではないようです。
僕の勤めていた会社も普通の営業会社なので、IT企業でもIT人材でもありませんでした
業界全体で人材不足と言えますが、特にIT人材の不足が深刻な分野としては、セキュリティ、AIやビッグデータが挙げられます。
先端IT分野と呼ばれるAIや機械学習には大量データの分析・解析が欠かせない為、ビッグデータを扱えるエンジニアも同様に不足するという見方のようです。
しかし実情としては、セキュリティ分野・AI・機械学習分野はともに高いスキルを必要とする為、企業側の要求を満たせる人材が少ないという意味で「人材不足」と言われているようです。逆にそれらの分野に精通した人材の市場価値は非常に高いと言えるようです。
SEが1名だけ在籍していましたが、「IT人材」としては全体の0.1%に過ぎませんでした
AIや自動化の時代
AIの進化により身近なものが自動化されていたり、今後も加速していくと言われています。
RPA(Robotic Process Automation)というAIを活用した業務効率化ルーツも開発されており、情報収集や入力作業など、定型業務を自動化することができます。
請求書の転記作業など、これまで経理や事務職の社員が行っていた業務も、RPAを導入すれば自動化することができますので、人がやる単純作業の仕事はどんどんなくなっていくことになります。企業側は人件費の削減になりますが、働き手は仕事がなくなることになります。
コロナをきっかけに在宅勤務も増えたことで、新しいシステム導入の検討や業務効率の見直しを図ってる企業も増えました。
これからもどんどんこの流れは加速していくでしょう。
AI・人工知能の利用例を挙げてみました
- 自動車の自動運転
- お掃除ロボット
- 工場における不良品検知
- クレジットカードの不正使用検知
- 非接触検温
- Google翻訳
- siriやAlexaなどのバーチャルアシスト
個人的にはコンビニの無人店舗の実現を期待しています!
小学校の必修科目
これまでみてきたように人口減少、少子高齢化社会、IT人材の不足、AIや機械学習による自動化が将来訪れす現実的な課題です。
2020年に改訂される文部科学省の「学習指導要領」にプログラミングの必修化が盛り込まれたので、プログラミング教育を通じて子供たちにIT技術者への道が開かれ、豊かな人間性と理論的思考ができる人材育成が始まりました。
これからの時代、「ITなくして成り立たない時代」となりえますので、プログラミング学習を必修化することで、将来、生活や仕事に役立てるという目的があります。
プログラミングを必修化する文科省の目的は以下に挙げられると言われています。
- プログラミング的思考の育成
- 順序立てた問題解決型の思考の育成
- プログラミング的思考の将来性の高さ
- グローバル化に対応する人材を育てる
- 将来のIT人材の不足を補う
- 勉強や興味へのやる気を高める
- PCを動作させるプログラミングの理解
- プログラミング教育で育む資質・能力の向上
子どもの内から学んでいると、将来の可能性は大きく広がりますね!
プログラミングの学習方法
独学で学ぶ
いざプログラミングを学ぼうと思っても、「お金がいくらかかるか、どのぐらいの時間が必要か」など、いくつか選択肢があります。
プログラミングと聞くと専門性も高く習得に難しいイメージがありますが、未経験からでも独学でプログラミングを身につけることは可能と言われています。
特に医者や士業と違い、大学に通わないといけない、国家資格を取得しなければいけないという制限はありませんので、個人のやる気やかけれる時間によっては未経験からでも十分に可能性があると言われています。
以下、未経験から独学でプログラミングを習得する為のロードマップです。
【STEP1】「作りたいもの」を決める
【STEP2】プログラミング言語を決める
【STEP3】学習サイトやアプリを活用して基礎を勉強する
【STEP4】実際にコードを書いてみる
【STEP5】フレームワークを学ぶ
1つずつ解説していきます
【STEP1】「作りたいもの」を決める
まず、プログラミングで「何を作りたいのか」を決めます。
「これが作りたい」という目標を決めないと、学ぶべき言語が決まりませんし、学習プランを立てることもできません。
プログラミングでは、主に以下のようなものを作ることができます。
- Webサイト/Webアプリ
- スマホアプリ(iPhone/Android)
- システム(業務効率化・高速処理・自動化など)
- AI(人口知能)
- ゲーム(2D/3D)
- ロボット
Webサイト制作が最も需要があり一般的には稼ぎやすいと言われています!
【STEP2】プログラミング言語を決める
作りたいものが決まったら、それを実現するために学ぶプログラミング言語を決めます。プログラミングで作れるものごとの主な使用言語は以下の通りです。
- Webサイト/Webアプリ:HTML/CSS、JavaScript、Java、PHP、Ruby、MySQLなど
- スマホアプリ:Java、Kotlin、Swift、Flutter、ReactNativeなど
- システム:Java、C++、PHP、Perl、COBOLなど
- AI(人口知能):Python、R、Juliaなど
- ゲーム:Unity(C#、JavaScript)、Unreal Engine、Mayaなど
- ロボット:C言語、C++、Java、Pythonなど
初心者の場合は、フロントエイド開発に使用される言語であり、比較的難易度の低いHTML/CSSやJavaScriptなどを最初に勉強するのがおすすめです!
【STEP3】学習サイトやアプリを活用して基礎を勉強する
学習するプログラミング言語が決まったら、学習サイトやアプリを活用して基礎を学びます。
プログラミング学習に利用できるサイトやアプリには、以下のようなものがあります。
学習サイト | ・Progate(プロゲート) ・ドットインストール ・paizaラーニング |
学習アプリ | ・プログラミングゼミ ・codebelle(コードベル) ・programming Hub(プログラミングハブ) |
主にパソコンで学習しており、「開発環境やエディタの用意に苦戦している」という場合は、オンライン上でプログラミングができるProgateやpaizaラーニングがおススメです。プログラミングの環境が用意できているなら、動画教材で学べるドットインストールもおススメです。
また、移動時間にスマホで学習したい場合は、プログラミングゼミやcodebelleなどのアプリ活用も有効です。学習サイトやアプリによって勉強できるプログラミング言語が異なるため、自身が学びたい言語に対応しているかも確認が必要です。
僕はProgateを軸に学習していました!
【STEP4】実際にコードを書いてみる
学習サイトやアプリで基礎を学んだら、エディタにコードを書いていきます。プログラミングを習得するにはインプットよりアウトプットが大切で、初心者がコードを書く際は写経を行い、慣れてきたら模写を行います。
写経とは、参考書、教材に記載されているサンプルコードや、すでに公開されているWebサイトのコードをそのまま自分の手で移すことです。いくつかのサンプルコードやWebサイトを写経したら、模写に移ります。模写とは、見本となるソースコードは見ずに完成品のサイトだけを見て、自力でプログラミングする作業です。
【STEP5】フレームワークを学ぶ
プログラミング言語の学習が進んできたら、フレームワークについても学んでおきます。フレームワークとは、システム・アプリなどの開発時によく使われる機能や枠組みを提供してくれるものです。
フレームワークの習得は必須ではないものの、利用することでアプリやWebサイトなどを効率的に作成することができます。さららにフレームワークは多くの開発現場で利用されているため、実務に活かせるスキルを身につけたいなら学んでおきべきといわれています。
フレームワークはプログラミング言語ごとに存在し、CSSやJavaScriptならBootstrap、PHPならLaravelなどがあります!
独学で挫折しそうな人はプログラミングスクールがおすすめです。
プログラミングスクールに通う
「プログラミングを独学しているが挫折しそう」「独学で挫折しないか不安」という場合は、プログラミングスクールに通う方法がおすすめです。
独学で挫折しない為には、わからないことを解決できる環境を用意し、学習のモチベーションを保つことが大切です。しかし一人で学習していると、つまづいたときに質問できる人がいませんし、モチベーションをキープするのは簡単なことではありません。
その点プログラミングスクールなら、現役エンジニアや元エンジニアの講師が在籍している事が多く、わからないことはすぐに質問して解決できます。講師やメンターだけではなく、他の受講生と一緒に学ぶこともできるため、モチベーションもキープしやすいです。
まとめ
30代40代のサラリーマンでも、今後の人生はどうなるかわかりません。
普段の業務だけをこなしていても、中堅になってくるとなかなか自分の成長を感じにくく、時代の変化に対応しにくくなります。
ITやプログラミングを学習することも簡単ではありませんが、「今よりも人生を良くしたい、仕事に対する不安をなくしたい、会社に依存したくない、場所や時間に捉われず働きたい」と思うなら、プログラミングはこれからも可能性のあるスキルになると思います。
この記事で解説したことを実践できれば誰でも何歳からでも将来の可能性はありますので、少しずつでも行動していき人生をより良くしていきましょう!
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